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  • 執筆者の写真Genfu Yagi

国内でイルカ・クジラを研究できる大学まとめ

更新日:2022年9月6日

これから大学・大学院を選ぶ人にむけて日本でイルカ・クジラを研究できる大学をまとめてみました.

僕自身,高校の時に調べるのに苦労したのでどこかに情報がまとめてあると便利だと思いました.

そこで今回は大学を選ぶ際の注意点とイルカを研究している大学をまとめてみました.

大学の紹介は間違った情報を広めてしまうと良くないので,イルカを研究している研究者と大学名・研究室名を紹介し,各情報へのリンクを貼りました.

進学先として気になる場合は直接メールや電話でアポを取り,研究室に伺ってみましょう!


1. 研究室選びの注意点

イルカ・クジラを扱っている研究室=イルカ・クジラについてなんでも学べる訳ではありません.

「イルカやクジラを知りたい!」といっても,以下のようにいろいろな切り取り方があります.

  1. 扱う分類群:イルカを研究するのかクジラを研究するのかなど

  2. どんな個体を調べたいか:野生や飼育?それとも死体や骨?

  3. 研究する分野:行動を知りたいのか?形態を知りたいのか??それともホルモンやDNAを扱うのか

大学では先生(指導教員)のもとで研究し論文を書いていきます.

先生はその道のスペシャリストです.

イルカやクジラを学ぶ「鯨類学」のスペシャリストだとしても全ての分類群・分野を扱っている先生はいません.

なので,自分はどんな研究がしたいのか?どこならそれが研究できるか考える必要があります.

例えば,イルカを研究したいのにヒゲクジラを主に研究している大学に行くと自分の思い描いた研究はできないかもしれません.


イルカ・クジラの何が知りたいかわからない場合はイルカやクジラのウォッチングや水族館・博物館を通して実際に鯨類を見てみたり,本を読むと良いと思います.

本はいろいろな分野に渡ってまとめられているものがおすすめです.

一例として以下の本があります.


海棲哺乳類の教科書です.図も多く最初の一冊としてとても読みやすいと思います.


こちらはあまり図はありませんが日本周辺のイルカの分布や保全状況,生態にフォーカスして書かれています.教科書というよりも専門書といった感じです.


こちらも専門書です.イルカ概論と異なり,形態などに関する記述が多いです.


これらを読んで「イルカのこういうところに自分は興味があるな〜」と自覚できると選びやすくなると思います.

また,行動に関する一般書は恐らくありません.

英語の本になってしまいますが,下記の本はイルカの行動に関する本としておすすめです.



2. 研究室紹介(随時更新)

私の知っているイルカやクジラを学べる研究室についてまとめてみました.

全ての研究室をカバーできていませんのでご留意ください.

研究室の名称がわからない場合は大学名のみの記載だったりします.

他にも情報があればぜひ教えてください.

私は東京海洋大学鯨類学研究室で学士を取得,近畿大学海棲哺乳類学研究室で修士を取得,現在三重大学魚類増殖学研究室で博士を目指しています.

所属していない研究室でも繋がりのある研究室もあるので,ご連絡いただければ相談にも乗れると思います!


京都大学 野生動物研究センター 海獣班 (http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/MitaniY.html

近畿大学 海棲哺乳類学研究室(https://mm-kindaiuniv.jimdofree.com

帝京科学大学 動物生態学・行動学研究室(http://www.animalweb.jp/lab/mori/index.php

東京海洋大学 鯨類学研究室(https://www2.kaiyodai.ac.jp/~gnakam1/index.html

東京大学 大気海洋研究所 (http://fishecol.aori.u-tokyo.ac.jp/aoki/

東海大学 村山研究室(http://murayamalab.blog.fc2.com

人間環境大学 水棲動物生態領域(https://www.uhe.ac.jp/undergraduate/environment/contents/fe02.html

三重大学 付属鯨類研究センター(https://www.geirui.jp

長崎大学 海棲哺乳類研究室(http://www7b.biglobe.ne.jp/~masaoamano/

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